●…murmur…●

五月病、で片づけるにはちょっとおかしいんじゃなかろーか。

記憶力と注意力が自分でも奇妙なほど散漫になっています。いろんなことをすぐに忘れる、訳もなく涙が出る、そこかしこでぶつかりそうになる。そして、守られない約束ばかりが増えていきます。

人を信じることと自分を騙すことは表裏一体で、綺麗事を並べつつそれらが正しいのだと刷り込んできました。最も楽に生きる方法だと解釈していたから。でも、間違っていたのでしょうか。私は、弱いままなのでしょうか。

あなたが、もう忘れない、と言った。それはあなた自身に対して嘘を吐きたくないから。私も、それでいい、と言った。それはすべてに嘘を吐きたくないから。あなたと私の考えは、近いようでとても遠い所にあるもの。誰も悪くない。誰も恨みたくなんてないから、私はこんな考えを持ってしまう自分自身を恨み続けている。

悲鳴であることに気付いてくれなくたって、そうしないと、誰も笑ってくれないから。

楽しくて充実した一日だったはずなのに、また、たったひとつの約束を破られただけで私はこんなになってしまいました。もう、丸めてぽいってして下さい、誰か。

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